新時代到来になる?

(AKIBA PC HOTLINEより)
 
eSATAバイスを電源なしで利用でき、1コネクタをeSATA/USBどちらでも利用できるという「Power eSATA/USB」コネクタを備えるCore i7マザーボード「X58 SuperComputer」が29日(木)に発売される見込みだ。
メーカーはASRockとみられるが、販売を予告しているフェイス本店では「あくまでもノーブランド扱い」としている。予価は32,970円。
●「電源付きeSATA」「USB」両方で利用可能
SATA-IOでも規格策定中
この製品で最も興味深いのが、前述のeSATA/USB兼用コネクタ。このコネクタは背面I/Oパネルに1つ用意されており、eSATAまたはUSBのどちらのコネクタでも挿入できるほか、「(eSATA接続でも)電源なしでデバイスを利用できる」(パッケージ)とされる。
ただし、本来のeSATA規格には電源供給機能はない。このコネクタを信号+電力に分岐するようなケーブルも付属していないため、「eSATAバイスを電源なしで使う」ためには対応機器が必須とみられる。
そうした製品に関する具体的な予告は特にない(詳細は後述)が、Serial ATAの規格を策定するSerial ATA International Organization(SATA-IO)では、「2008年後半をめどに電源供給対応のeSATA規格を策定する」と昨年1月にアナウンス。SATA-IOのWebサイトを見る限り、まだ正式規格は公開されていないが、今後、なんらかの動きがあるものと思われる。
また、東芝やデルなどの一部ノートPCでは、似たようなeSATA+USB共用コネクタを昨年春ごろから搭載。採用例が増えつつある状態だ。
もっとも、今回の製品とこれらの動きが関連しているかどうかは不明。それぞれのコネクタに互換性がない可能性もあるため、利用には注意が必要だろう。
ちなみに「X58 SuperComputer」は、PCI Express x16スロットを都合4本備えるX58マザーボードサスペンド機能を使ってWindowsの起動時間を疑似的に高速化する「Instant Boot」機能を備える点などが特徴だ。
●対応デバイスも週末発売?
対応するeSATAバイスは、前述のように不透明。
ただし、やはり29日(木)に発売されるSiliconPowerのスティック型SSD「SP016GBSSD450P00」(パソコンハウス東映などが入荷予定/予価未定)は「eSATAコネクタ直結」をウリとしており、電源供給に対応している可能性も考えられる(ただし同製品は、Mini-USBコネクタも搭載している)。
今のところ、広く普及しているとは言いにくいeSATAだが、実効速度ではUSB 2.0よりも有利とみられる。互換性や規格化状況の不透明さは気になるが、電源供給の規格化で使い勝手が向上すれば、「USBメモリ」に代わって「eSATAメモリ」が普及する可能性もありそうだ。
 
 

eSATAに給電機能が付くのはありがたい。
当面は給電対応・非対応のギャップが現れてしまうが、いずれはY字USBのように従来のeSATAでも給電対応のようなオプションが販売されてくるのかもしれない。
 
それだけではなく、そろそろeSATAも外部ストレージだけの物にはならずに、何らかの形にしてUSBのような汎用I/Fとしても利用できてしまうようになるのかもしれない。(キャッシュメモリを設け、仮装制御するようなドライバとエミュレータが必要な感じで?)
 
実装された製品としては初で、これからというところではあるけど、大きな展開になることを期待。