デュアルチャンネルとトリプルチャンネル

CORE I7環境から実装されたトリプルチャンネルの違いはどの程度なのか試してみました。

画像を用意していなかったので、上手く数字をもって説明ができませんが、おおよそでデュアルチャンネルから比較した場合、トリプルチャンネルにすると全体的に読み書きの転送速度が共に10%の向上がみられました。
向上性はホンの僅かであるという話は、登場前から言われていた事なんですが、試す限りだと今現在は大きく見込めるものでもないようです。
QPIの幅や、やはりベースクロックが上がればそれなりに見込めるのかもしれません。
DDR2-800(PC6400)のデュアルチャンネルと大まかに見比べると、DDR3-1333(PC10660)のデュアルチャンネルからは約55%、トリプルチャンネルでは約75%の向上となります。
では、実際体感が出来るかというと、特に体感できることはありませんでした。
相当メモリを使うような環境(画像編集ソフト、RAMドライブ、一部のシステムユーティリティ)でないと難しいところですが、その分キャパシティはあるという事にはなります。
 
余談ですが、X58環境だとMSIだけかと思っていたらASUSでも同様に、メモリの挿し位置が従来とは異なります。
今まではCPUに一番近いスロットから…でしたが、2番目からがファーストスロット(ファーストチャンネル)になっています。
 
話を戻して実装されたTURBO BOOSTやHTも同様で、最低4スレッド以上かつ理想は8スレッド以上のマルチスレッドが対応していない環境では、CORE I7の本領は発揮できず、Q9450より劣ってしまったり、またはQX9770と同程度の性能しか出せません。

 
これらが上手く調和できて恩恵が受けられるのは、短くても半年〜1年はかかるかもしれません。
その理屈としては、動画編集(エンコード)にしてもGPGPU等の登場や、ゲームでもどうしてもシングルスレッドといった別方向にあるニーズ以外で答えるといっても、急いで導入しなければならない理由があるかといわれると、答えは絶対的にNOではなくてもYESと言い難いところです。
残念な事に今現在のニーズに応えるのは、かなり難しい物といえるのは確かだろうという印象です。