HDDの容量を学ぶ

ある程度自作されてる経験者には当たり前な事ですが、まれに聞かれる「HDDの容量のなぞ」を解説(と大袈裟に言ってみる)します。
 
HDDで320GB品とうたわれているにもかかわらず、容量が少なく認識されているので、まれに物が違うんじゃないか、不良だと言われる事がありますが、正常です。
メーカーが記載している数値と実際の数値には誤差が出る計算が元で、「容量が少ない」となってしまうのが結果なのですが、なぜ起きてしまうのか説明します。
 
まず、データー量としての計算で、1kB=1000Bと言う形ではなく、1kB=1024Bという単位換算が正しい換算になります。
1km=1000mなのに、と思いでしょうが、データ量としてのB(バイト)には、実はとある換算から導き出されているからになります。
データ量そのものを表すと、8bitのデータが1つとして収められる考えで1B=8bitとしています。
 
ここが誤差の出る原点で、bitデータの量でみてしまうので、1000Bを表そうとすると128bitのデータが集合した形になります。
128bitをわかりやすい量でみるとすると、128bit×8bitで換算するので、容量としてみると1024Bになります。
その為HDDでは、一般的な1000換算法(ここではB)をスペック値、製造にはと1024で計算しているので、例えばスペックの1GBとしては
 
1MB=1000kB
1GB=1000×1000kB
 
で計算し設計してしまいますが、そこに実問題の1024の換算をすると、例えば500GBのHDDなら
 
1kB=1024B
1MB=1024B×1024…1048576B
1GB=1024B×1024×1024…1073741824B

500GB→500000000000B÷107341824B≒465GB
となります。
 
とまぁ…計算が面倒だなーという方はメーカーモデルの容量値から7%を引くと、有効容量がおおよそで導き出されます。