ストリーミングってね、解像度と転送速度だけじゃないんだよ

人の配信を見ていてふと理解できなかった一件がありましてね。
 
ストリーミングは解像度と転送速度だけで重い軽いは言えないんだよねー。
 
ましてや、自分の下流(download)転送速度では論外なんで。
 
いやね、ニコ生よりUSTの方が切れないよねーって話で、「それは解像度が違うから転送速度も少ない」と横槍を入れられて聞いていたんですが、ぉぃぉぃぉぃ。。。

えっと、ですね。。。
 
まず、ニコもUSTも同じFLASHで用意されたIFを通じてサーバに転送されます。(ここでの話しでは当然FME等は省く)
そして、サーバに送られたデータはエンコード処理されます。
エンコード処理された映像・音データはサーバからストリーミング配信されます。
 
いくら下流の転送速度を見てもそれは、サーバとのやり取りの速度でしかありません。

次に、解像度。(まぁ、正確には解像総画素数なんですが)
同じ解像度320x240の場合でも、ニコやUSTでやった場合、例えばFOMAプラス上では、ニコは映像は切れてしまいますが、USTは何とか保持されていました。(データ通信端末を用いて屋外移動上での話です)
解像度も転送速度も一緒なのに何故でしょう?
※当然、ビットレート云々とかもありますがねもちろん。
 
ただ、解像度が違うという話では当然比較理由には当てはまらないのではないか?そうです。当てはまりません。 
ニコ生サーバーとUSTサーバのトラフィックルートも全然違いますし、転送速度でむしろ分が悪いのは、UPにとってもDOWNにとってもUSTが分が悪い環境下になります。

ではなにか?
一つはサーバが受け取り、配信するまでの処理レート。
一つは配信者からサーバまでのルート。
※受信者の可用帯域による調整は、ここの例のみではあえて省く。

がポイントであって、その上で解像度や音質を上げられる限界値が生まれるのです。
それと、よくお間違いになる方が多いのは上流転送速度が多ければいいという事。
結局、上流だろうと頭打ちしては意味がないんですよ。
(じゃなかったら光とかのブロードバンドで音質・画質・解像度を全開に上げられても問題ないはずですよね?)
ニコ生の場合、少なくとも配信者の配信上流の転送速度は平均512kbpsで制限されている物と見ています。
転送速度制限を加えることで、その分他にも処理レートとしては、ゆとりができますからね。
あわせて視聴側の品質にも左右してしまいますが、一定の上限を持たせた転送量になります。
(ニコ生だと512×384で画質・音質最大だと転送速度だけで言えば配信側からサーバに対し約1.5Mbpsは流せないと、ぬるぬる超神画質にはならないだろうね。現状では音は流れても映像は5〜10秒に補完しきれていない1コマずつだけかなぁ)

えっと、まぁ、ボクの方にも突っ込みどころはあるとは思うんですが、結論再びでいうと、解像度と速度(tcpmonやFME通じてレートを見ても)は、ニコ・USTを一概に重い軽いと比較できるものではないんですよ。
何かコメントやらお知らせやら何か内部間で色々あるニコとシンプルなUSTだと処理レートの違いがでるのは仕方がないでしょうが、逆に視聴者含めた接続数はニコのほうが多いだろうしねぇ。

うん。