SEAGATE HDDロック問題に挑む

と…偉そうに書いてますが、既に参考情報があってやってます。
 
去年12月頃からあった海問HDDでロックされてBIOSですら認識されなくなるという大きなリコールがありました。
当初はメーカー組み込みOEMで使われて、CFD代理店のみ「対象ロットはない」と告知されていました。
 
しかし、当初予想していた通り、この問題に陥るCFD仕入のHDDも多数ある現状、未だにこの問題が続いております。
 
そんななか、どうにかならないだろうか?という声から、先日参考情報をまとめ、RS232C経由で直接コマンドを叩ければ、ロックの解除が出来るとして、治具生産の部材調達に出かけました。
 
購入部品は
・FT232RL USBシリアル変換モジュール
・EX-003
・適当なユニバーサル基板
 
合計で3000円もかかりません。
 
HDDのファームに介入するに、RS232CからTTLレベル変換で接続ということなので、変換モジュールを買ってきました。
これにより、今回のパターンでは信号電圧の調整を取ったりしなくてもいいので非常にお手軽です。
これは秋月で約2000円でした。
 
次にAINEXの変換ケーブルは、必要なのがチップセットクーラーの小さい接続部があれば、TX RXに接続しやすいピッチなので購入。
T-ZONEで約500円です。
 
最後にユニバーサル基板はマルパーツで100円程度の適当な物。
秋月で買ってしまえば良かったんですが、他も回ってみたついでに買ってきました。
 
FT232RL USB変換モジュールのドライバは
http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm
からFT232Rのドライバを入手した物を使いました。
 
ここから製作ですが、基板にモジュールを載せてハンダ付け。
買ってきた変換ケーブルの小さい方を摘出し、モジュールのTXとRXに付けてハンダ付け。
以上。
作成はものの15分程度でできます。
 
あとは、HDDの基板を取出し、4PINの何に使うんだろうという部分にTXとRXを繋げるだけ。(信号電圧はモジュールがUSB給電からの3.3V設定になっているのでそのままやってみました)
 
そして、資料にある通にハイパーターミナルでコマンドを叩く。
(ボーレートは38.6K、フロー制御は無効)
 
コマンド入力には時間のタイミングがありますので、コツがいるようですが…3回目で一通り解除まで至りました。
 
一番面倒なのが、コマンドを叩いてから、基板をHDDに組み直しするところぐらいですかね。
のんびりやってるとタイムアウトになるので、それまでにビスうちまでしなければなりません。
(たぶん2〜3分かな)
 
解除後にSATA-USB変換で接続してみたところ、あっさりと中身を認識しアクセス可能に。
 
このあとファーム書き換えで対策もOK
 
ちょっとごり押し感がありますが、イケるものですね。