結局そういうオチかいっ!

そう、あれはかれこれ1ヶ月前のことです。
時間も差し迫る中、閉店時間1時間前の出来事。
 
何時ものように、後ろから声をかけられて振り返ってから、振り回されることになったのです…。
 
 
おやぢ「君に聞きたいんだが、店員である以上、当然インターネットはやっているんだろうね?」
俺「???まぁ、一応は」(PCからじゃないけど…)
 
おやぢ「では、教えてくれ。インターネットとは君にとって何かね?」
俺「(こういうのめんどくせぇなぁ…)情報の貯蔵庫ですかね」
おやぢ「では、インターネットがなくなったら困るものかね?」
俺「(あぁ…やっぱめんどくせぇのか)まぁ困りますね」
おやぢ「何で困るんだ?情報情報と君以外にも言うが、その情報っていうのは具体的に何の情報なんだ?」
俺「一概にこれというものはありません。例えばその一つは転機とかそういうのも含めてですよ」
おやぢ「天気なら新聞でもTVでもいいだろ?別にインターネットでなくてはならない事もない。車なら移動や荷物を運ぶ際に困るから必要だろ?そういう必需性が何かわからないからその例えを聞いているんだ」
俺「一括りにできる例えはできません。自分が知りたい情報をいつでも入手できる、言わば情報の宝庫なんですよ」
おやぢ「じゃぁ、自分の知りたい情報は何でも手に入るものなのか?」
俺「100%全てとは言い切れませんが、それに近い形で調べられますよ」
おやぢ「それなら、インターネットで[ジョイ]を調べられるか?」
俺「じょい?」
おやぢ「女の医者と書いてじょいだ」
俺「あぁ女医ですね。調べられますけど、女医の何です?」
 
 
この一言が後々自分の首を絞めることになったのだった…。
 
 
おやぢ「例えば、しかの女医」
俺「鹿の女医?」
おやぢ「女医の歯医者を探してるんだ」
俺「(歯科ね…)じゃぁ、実演しますよ。それで納得してください。」
おやぢ「できるの!?」
俺「えぇ、まあ。」
おやぢ「じゃあじゃあ…美人で若い歯科の女医は?」
俺「んー…まぁやれるだけやってみますよ。」
おやぢ「おぉ!!じゃあ早速やってみてよ。凄いねそんなのもできるの?」
俺「(なんだ急に態度変えやがって…ツンデレ気取りか?キモイ…早く終わらせたい)とりあえず、googleで」
 
 
google「検索キーワード「女医 歯科 美人」の検索結果 約 65,000 件中 1 - 10 件目 (0.13 秒)…」
 
 

カチ…カチ…カチ…
 
 
 
 
俺「(とりあえずココでいいっか…)はい、こんな感じですね」
おやぢ「おおおぉっ…どれどれ。」
俺「あくまで一例です。こんな感じに調べられるので便利なんですよ(これでおさらばできるな)」
おやぢ「うーん確かにこれなら調べられても、どこにあるとか、どの地域でとかはできないだろ?」
俺「できなくもないですよ。調べ方次第では。(…うっ、なんか立たせてはいけないフラグを立たせたような…)」
おやぢ「ねーねーじゃあさ、この地域で若くて美人な歯科の女医さんがいるところってない?」
俺「さぁ…あるかもしれませんし、ないかもしれません(やはりマズッたフラグが…)」
おやぢ「いいからいいから調べてみて!」
俺「(ぐぇ…墓穴掘った!)…はぁ」
 
渋々検索をかける。
 
おやぢ「君は若くて美人な女医と、頑固でむすっとした医者のどっちがいい?」
俺「(腕さえよければどっちでもいいんだけど…)…はぁ、まぁ、若くて美人な女医ですかね」
おやぢ「だろ?私はねそういう女医のいるところに行きたいんだよ」
俺「…(機械のようにもくもくと検索)」
おやぢ「若くて美人の女医に見てもらうだけで、それだけでもう気持ちがいいんだよ。見てもらえるって思うとビビビッとしびれちゃうほど気持ちがいいから!」
俺「…そうなんですか」
おやぢ「もうあんまりにも気持ちよすぎて、歯を全部抜いてくれと、いつも言うよ」
俺「…はぁ(それって…)」
おやぢ「ほんとにね、気がぱーっとどっかにいっちゃうような感覚になるから」
俺「…」
 
この後延々とこのおやぢの話は、女医への思い…いや、おやぢのただの性癖話を閉店時間まで延々と聞かされた訳で、気分はどん底
いきなりPCは大画面がいいとかで、親孝行に買いたいと抜かすが、結局自分が大画面でエロビデオを見たいとか言い出す始末で…もう鬱モードです。
またくるよと言われても、心の奥底からもう来ないでくださいと切に願っております…。

※実話です。