フライング販売は怖いね

どうやら新型チップセット搭載マザーは発売延期の模様。その背景はエルミタージュにて詳しい記載がされている。 
うちの所なんかはフライング販売なんて芸当ができないんですけどね。入荷が遅いので…w 
 
Intel未発表の新型チップセット“P35”“G33”を搭載したGIGABYTE製M/B。
早ければ5/2に発売される可能性があると1日に伝えたが、発売当日になって突如キャンセルとなった。
製品自体は代理店に入荷したものの、直前になってショップへの出荷を取りやめたという。
 
もともとGIGABYTEのみの先行販売については、2週間ほど前から一部業界内で話題となっていた。
ただ、今時Intel未発表の新型チップセット搭載M/Bをフライング出荷(販売)するというのはあまりに非現実的。
ほとんどの関係者にとっては眉唾の情報と認識されていた。
 
そんな状況が一変したのが5/1付けで日本ギガバイトから出されたメディア向けリリース。
一部モデルの5/2発売と同日17時でのWEB掲載を許可するという内容のものだ。
これには業界関係者が大騒ぎとなり、1日深夜から2日にかけては様々な情報が飛び交う状況に。
「ある大手メディアのニュース記事は公開数分前(2日17時)に差し止め」などという例もあったほどだ。
 
もっとも代理店がショップに出荷したからといって「ハイそうですか」とそのまま店頭に並べるショップがあったかというと、それは考えにくい。
いくらメーカーや代理店が「売っても大丈夫。販売許可はとってあります」(今回の場合はIntelの許可にあたる)と言っても、さらには「責任は全てウチでとりますから」とまで言われても、この手の話に乗ってはいけないというのが半ばバイヤーの常識だからだ。
結局のところユーザーの手に届く可能性は低かったと言わざる得ないが、あえてフォローするのならば、現段階でのGIGABYTEの新型チップセットモデルへの準備は比較的順調なのかもしれない…というところか。
ただ、本社の合併騒動に伴った近年の混乱。
プラス、今回のGIGABYTEだけではないが、国内代理店とメーカー日本支社、そのメーカー日本支社と台湾本社などの微妙な関係が引き起こした事態だったというのは間違いなさそうだ。
 
ちなみに、フライング販売に関するIntelNVIDIAAMDの制裁処置(天罰と呼ぶ店員も多い)は厳しいことで有名。
製品を並べてしまった販売店のバイヤーと店舗責任者、出荷した代理店関係者と同じく代理店に出荷したメーカー関係者の全てが、お上(IntelNVIDIAAMD)に呼び出しのうえ、反省文と誓約書を書かされるという。
そのうえで出荷停止や関係者の処分といった具体的な処罰も実行されるようで、現実に過去の秋葉原のショップでもいくつかの例が確認されている。